【終活の家じまい】不動産売却と片付けの進め方をわかりやすく解説
こんにちは、きっちゃんの終活ノート運営者のきっちゃんです。
私は50代の会社員で、NPO法人ら・し・さ 終活アドバイザー協会認定の終活アドバイザーとして、同世代や親世代の終活について学び、発信しています。
「元気なうちに家を手放したいけれど、何から始めればいいのだろう」
「親が施設へ入る予定なので、実家の片付けと売却を進めたい」
と悩んでいませんか。
家には不動産としての価値だけでなく、日々の暮らしや家族の思い出も詰まっています。
簡単には決められませんよね。
終活の家じまいで大切なのは、売却査定を急ぐことではありません。
いつまで住むか、次にどこで暮らすか、家財をどう片付けるか、誰の名義か、売却後にいくら残るかを一緒に考えることです。
どれか一つだけ先に進めると、仮住まいや処分費が想定外に増える場合があります。
この記事では、戸建てにもマンションにも共通する家じまいの順序と、不動産売却で確認したい費用や税金をわかりやすく解説します。
あなたの家に合う進め方を、一緒に見つけていきましょう。
- 終活で家じまいを始める順序
- 家の名義と必要書類の確認方法
- 不動産売却と家財片付けの進め方
- 売却費用や会社選びの注意点
家じまいは全体像から考える
終活で家の処分を考えるときは、不動産会社へ連絡する前に、家じまいの目的と期限を決めます。
ここが曖昧なままだと、売れたあとに住む場所がない、必要な品まで捨てたという事態になりかねません。
家じまいは生活の区切り
家じまいとは、戸建てやマンションを売ることだけではありません。
住み替え先を決め、家財を減らし、電気や水道、保険などの契約を見直し、家を引き渡せる状態にする一連の取り組みです。
賃貸へ移る場合も、施設へ入る場合も、今の家で営んできた生活に区切りをつける意味があります。
一方、家の処分は売却、贈与、賃貸、解体など、不動産を今後どう扱うかという選択です。
つまり、家の処分は家じまいの一部。
売るか残すかを決める前に、今後の暮らしと家族の希望を確認する必要があります。
住み続ける期間から逆算する
最初に「いつまでこの家で暮らしたいか」を考えてください。
売却を急いでも、新居の入居日や施設への入所日が合わなければ、仮住まいと二度の引っ越しが必要です。
反対に、退去してから長く空き家にすると、固定資産税や管理費、火災保険、庭木の手入れなどが続きます。
おすすめは、希望時期を一日で決めるのではなく、「一年以内」「介護が必要になる前」「子どもの退職後」のように幅を持たせる方法です。
そのうえで、住み替え先の費用、売却にかかる期間、家財の量を見ながら予定を具体化します。
家族と目的を共有する
本人は売りたいと思っていても、配偶者は住み続けたい、子どもは実家を残したいという場合があります。
所有者が一人でも、そこを生活の場とする家族の気持ちは無視できません。
まずは売却価格の話ではなく、「階段の上り下りがつらい」「庭の管理が難しい」など、家じまいを考えた理由から話してみましょう。
◆きっちゃんのワンポイントアドバイス
家族会議では、売るか残すかの二択から始めないほうが話しやすいです。今の家で困っていること、住み替え後に大切にしたいこと、家族に頼みたいことを順番に出すと、意見の違いが見えやすくなりますよ。

終活の不動産を先に確認する
家を売りたいと思っても、登記名義や権利関係に問題があれば、すぐには契約できません。
家財を運び出す前に、不動産の現在地を確かめておきましょう。
名義と登記内容を確かめる
法務局で登記事項証明書を取得し、土地と建物の所有者、住所、持分、抵当権を確認します。
固定資産税の納税通知書に名前があっても、登記上の所有者と必ず一致するとは限りません。
親や祖父母の名義が残っていれば、相続関係を明らかにして登記を済ませる必要があります。
相続で不動産を取得したことを知った日から、原則3年以内の相続登記が義務になっています。
また、2026年4月1日からは、不動産所有者の住所や氏名が変わった場合、変更日から2年以内の変更登記も必要です。
詳細は法務省の住所等変更登記の案内で最新情報を確認してください。
共有名義と判断能力に注意
夫婦やきょうだいの共有名義なら、不動産全体の売却には共有者全員の意思確認が必要です。
「父の家だから長男が売れる」「母が施設に入ったから子どもが代わりに契約できる」とは限りません。
所有者本人の意思と契約能力が基本になります。
認知症などで本人の判断能力が低下している場合、家族が通帳や実印を預かっていても、当然に売却できるわけではありません。
成年後見人などが本人の居住用不動産を処分するときは、現在住んでいない家でも家庭裁判所の許可が必要になる場合があります。
該当しそうなら、契約を進める前に司法書士や弁護士へ相談し、裁判所の居住用不動産処分許可も確認しましょう。
家と土地の資料を集める
査定前に、売買契約書、建築確認関係の書類、間取り図、測量図、境界確認書、固定資産税の納税通知書、住宅ローンの残高資料を探します。
戸建てでは増改築や修繕の履歴、雨漏りやシロアリ被害の有無も伝えられるようにしてください。
マンションでは、管理規約、使用細則、総会議事録、長期修繕計画、管理費と修繕積立金、駐車場の契約を確かめます。
書類が見当たらなくても売却を諦める必要はありません。
不動産会社、管理会社、法務局など、再取得できる窓口を一つずつ確認しましょう。

家じまいの順序を決める
家じまいは、住み替え、家財の片付け、査定、売却活動を並行して進めます。
ただし、一度に全部へ手を付けると疲れてしまうため、判断が必要なことから順番を付けましょう。
新しい住まいと資金を決める
売却後の住まいは、賃貸住宅、高齢者向け住宅、介護施設、家族との同居などから選びます。
広さや場所だけでなく、家賃、管理費、入居一時金、引っ越し費用、通院や買い物のしやすさまで比べてください。
特に注意したいのが、家の売却代金を新居の費用へ充てる計画です。
不動産は希望日に希望額で売れるとは限りません。
売却前に新居を買うなら一時的な資金が必要になり、売却後に買うなら仮住まいが必要になることもあります。
査定額をそのまま使えるお金と考えず、余裕を持った資金計画にしましょう。
家財は四つに分ける
家財は「新居へ持つ」「家族へ譲る」「売る・寄付する」「処分する」の四つに分けると迷いにくくなります。
最初から一品ずつ思い出を振り返ると進まないため、明らかなごみ、期限切れ品、壊れた物から始めるのが現実的です。
通帳、権利関係の書類、印鑑、保険証券、写真、手紙、貴金属は、一般の不用品と同じ箱に入れないでください。
家全体の具体的な片付け方は、終活で家を片付ける手順と業者依頼の判断基準で詳しく紹介しています。

査定前に手入れを選ぶ
査定前に家を完璧に空にしたり、高額な改装をしたりする必要はありません。
建物付きで売るのか、更地にするのか、古い設備を直すのかは、地域の需要と買主像によって答えが変わります。
良かれと思った改装費を売却価格へ上乗せできないこともあります。
まずは換気、簡単な掃除、庭木の手入れ、臭いの原因への対応など、内覧の印象に関わる範囲から始めましょう。
その後、複数の不動産会社へ現状を見てもらい、修繕、残置物の処分、建物状況調査が販売に役立つか意見を聞きます。
売れるまで家を管理する
退去後も、引き渡すまでは所有者が家を管理します。
郵便物を止め、定期的に換気と通水を行い、雨漏り、庭木、害虫、防犯を確かめてください。
マンションなら管理費と修繕積立金、戸建てなら電気や水道をいつまで残すかも不動産会社と相談します。
遠方で通えない場合は、親族、不動産会社、空き家管理サービスへ依頼する方法があります。
費用だけでなく、訪問回数、写真報告、災害時の対応、鍵の管理方法を書面で確認しておくと安心です。
終活の不動産売却を選ぶ
不動産売却には、時間をかけて買主を探す方法と、不動産会社などに直接買い取ってもらう方法があります。
価格だけでなく、期限と手間を含めて選びましょう。
仲介と買取を比べる
仲介は、不動産会社に広告や内覧対応を依頼し、一般の買主を探す方法です。
相場に近い価格での成約を目指しやすい一方、売れる時期は確定せず、内覧や価格交渉にも対応します。
買取は、不動産会社などが買主になる方法です。
条件が合えば早く現金化しやすく、片付け前の相談ができる会社もあります。
ただし、再販売に必要な費用や利益を見込むため、一般に仲介より提示額が低くなる傾向です。
「買取保証」は一定期間仲介で売れなかった場合に買い取る仕組みですが、保証価格と適用条件を契約前に確かめてください。
| 売却方法 | 向いている状況 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 仲介 | 売却時期に余裕があり、広く買主を探したい | 販売期間、広告方法、内覧対応、価格変更 |
| 買取 | 期限を優先し、手間を抑えたい | 買取価格、家財の扱い、契約条件 |
| 買取保証 | 仲介を試しつつ期限も決めたい | 保証価格、期限、対象条件 |
媒介契約の違いを知る
仲介を選ぶと、不動産会社と媒介契約を結びます。
一般媒介は複数社へ依頼でき、専任媒介と専属専任媒介は原則として一社へ任せる形です。
専任系では指定流通機構への登録や業務報告に決まりがあり、窓口を一本化しやすい特徴があります。
どれが必ず有利というわけではありません。
人気地域のマンションと、遠方の古い戸建てでは販売戦略が違います。
契約期間、他社へ依頼できるか、自分で買主を見つけた場合の扱い、報告頻度、解約条件を説明してもらいましょう。
査定額と売出価格を分ける
査定額は、不動産会社が立地、面積、築年数、状態、近隣事例などから予想する価格であり、その金額で売れる保証ではありません。
売出価格は売主が決め、最終的な成約価格は買主との交渉で決まります。
高い査定額を出した会社を選びたくなりますが、大切なのは根拠です。
近隣の成約事例、現在の競合物件、売却にかかる想定期間、値下げの考え方を聞いてください。
自分でも国土交通省の不動産情報ライブラリで取引価格や地価、防災情報を確認すると、説明を比べやすくなります。
戸建てとマンションを分ける
戸建てでは、土地の境界、接道、越境、建物の傷み、解体の要否が価格や期間へ影響します。
境界標が見当たらないときは、測量が必要になる場合もあるため早めに伝えてください。
マンションでは、専有部分だけでなく、管理状況、修繕積立金、大規模修繕の予定、管理費の滞納、駐車場、ペットの規則なども見られます。
毎月の費用は引き渡しまで続くため、売却期間が延びた場合の負担も資金計画へ入れておきましょう。
売却費用と税金を確認する
家が三千万円で売れても、三千万円すべてが手元に残るわけではありません。
家じまいの予算は、売却代金から住宅ローン、売却費用、税金、片付け費、引っ越し費を差し引いて考えます。
手取り額で資金を考える
主な支出には、仲介手数料、売買契約書の印紙税、抵当権抹消などの登記費用、測量費、家財処分費、引っ越し費、必要に応じた解体費があります。
住宅ローンが残っていれば、原則として売却時に完済し、抵当権を抹消します。
仲介手数料には法令上の上限があり、成約価格に応じて変わります。
また、価格が800万円以下の宅地や建物では、条件を満たし依頼者との合意がある場合、税込33万円を上限とする特例があります。
正確な上限と契約条件は、国土交通省の不動産取引案内と依頼先の書面で確認してください。
費用は別々に見積もりましょう。「家財処分込み」「解体込み」と一括提示されたときも、売却費、処分費、工事費の内訳と委託先を出してもらうと比較しやすくなります。
譲渡所得の仕組みを知る
不動産を売って利益が出ると、譲渡所得として所得税と住民税の対象になる場合があります。
基本の考え方は、売却代金から取得費と譲渡費用を差し引き、使える特別控除があればさらに差し引くというものです。
建物の取得費は減価償却分を差し引くため、購入時の金額がそのまま残るわけではありません。
購入時の契約書がなく取得費を証明できない場合、売却額の五%を概算取得費として計算することがあります。
すると利益が大きく算出され、税負担が増える可能性があります。
昔の売買契約書、領収書、建築代金、改良費の資料は、家財と一緒に捨てず税理士へ見せてください。
税の特例は期限前に調べる
自宅を売ったときは、一定の要件を満たすと譲渡所得から最高三千万円を差し引ける特例があります。
すでに転居した家にも売却期限があり、親から相続した空き家には別の特例があります。
どの制度も「住んでいた家なら自動的に使える」というものではなく、親族間売買、過去に使った特例、家屋の状態、売却時期などの要件があります。
売却益が出ないように見えても、特例の適用には確定申告が必要な場合があります。
契約後に期限を知っても戻せないことがあるため、売出前に税務署や税理士へ相談してください。
税制は改正されるため、国税庁の土地や建物を売ったときの案内で正確な情報をご確認ください。
解体や修繕は査定後に決める
古い家を先に解体すれば売りやすいとは限りません。
建物を使いたい買主を逃すことがあり、解体後は住宅用地に対する固定資産税の扱いが変わる場合もあります。
また、通常の修繕費や維持管理費が、すべて譲渡費用になるわけではありません。
現状のまま売る案、必要部分だけ直す案、解体して土地として売る案の三つを査定してもらい、売却見込み額から工事費と保有中の費用を差し引いて比べましょう。
自治体に解体補助があっても、着工前の申請が条件になることがあります。
不動産会社を複数で比べる
会社選びでは、査定額の高さより、価格の根拠と販売の進め方を見ます。
同じ家でも会社ごとに得意な地域や物件が違うため、二社から三社程度へ相談すると違いが見えやすくなります。
査定の根拠を質問する
査定書を受け取ったら、「似た条件で実際に売れた物件はどれか」「売出価格と成約予想額は同じか」「三か月で売れなければどうするか」を聞きます。
査定額だけを書いた一枚紙より、土地と建物を分け、良い条件と不利な条件を説明する会社のほうが判断材料になります。
地方の戸建て、再建築が難しい土地、旧耐震のマンションなどは、扱った経験があるかも重要です。
「すぐ売れます」という言葉だけでなく、過去の販売方法や想定する買主を尋ねてください。
担当者と販売方針を見る
家じまいでは、不動産だけでなく、引っ越し、家財、相続、税金が同時に動きます。担当者が質問へ具体的に答えるか、専門外の内容を断定せず適切な専門家へつなぐか、家族にも同じ説明をしてくれるかを見てください。
広告写真の撮り方、購入希望者への案内、内覧日時、鍵の預け方、値下げを検討する時期も確認します。
連絡方法は電話だけでなく、メールや書面も使うと、言った・言わないの行き違いを減らせます。
片付け費用を分けて比べる
不動産会社から片付け業者や解体業者を紹介されることがあります。
窓口が一つになる便利さはありますが、紹介先へ必ず依頼しなければならないわけではありません。
少なくとも作業範囲、車両台数、処分方法、追加料金、買取品の扱いを確認しましょう。
家財の量が多い場合は、現地確認を受けたうえで複数の見積もりを取ります。
先に自分で減らすほうが安いとは限らず、何度も遠方へ通う交通費や体への負担もあります。
自力と業者の境目は、金額だけでなく期限と安全で決めてください。
契約内容を書面で確かめる
媒介契約、家財処分、解体工事は、それぞれ別の契約です。
誰が何を行い、総額はいくらで、追加料金はどの場面に発生し、途中でやめるとどうなるかを書面で確かめます。
売却代金からまとめて精算すると言われたときも、内訳を省略しないでください。
登記、税金、家族間の意見対立など不動産会社だけでは扱えない問題もあります。
相談先に迷う場合は、終活の悩み別相談窓口と専門家の選び方も参考にしてください。
家じまいの失敗を防ぐ
家じまいの後悔は、売却価格だけから生まれるものではありません。
予定、家財、家族、契約の順序がずれることで起こります。
よくある失敗を先に知っておきましょう。
高い査定額だけで決めない
一社だけ極端に高い査定額を出していても、その価格で成約するとは限りません。
高値で売り出したまま問い合わせが入らず、数か月後に何度も値下げすることもあります。
その間も管理費や固定資産税、空き家管理の手間は続きます。
「高く売る」「早く売る」「片付けの負担を減らす」のうち、何を優先するか決めてください。
三つを同時に最大化するのは難しいため、家族で順位を付けることが大切です。
全部捨ててから査定しない
査定前に家財をすべて処分すると、重要書類や価値のある品まで失う恐れがあります。
また、買取なら残置物を含めて相談できる場合があり、解体なら建物内の撤去方法を工事と合わせたほうがよい場合もあります。
先に持ち出すのは、生活に必要な物、貴重品、個人情報、思い出の品です。
大型家具や古い家電は、売却方法が見えてから処分の期限を決めても遅くありません。
終活全体における持ち物の扱いは、終活の生前片付けと断捨離の違いも参考になります。
退去後の空き家を放置しない
人が住まない家は、換気や通水が減り、傷みが進みやすくなります。
郵便物がたまり、庭木が道路へ伸びれば、防犯や近隣関係にも影響します。
売却活動中だから大丈夫と思わず、管理の担当者と訪問頻度を決めてください。
火災保険は、空き家になることで契約条件が変わる場合があります。
退去日が決まったら保険会社へ利用状況を伝え、補償が続くか確認しましょう。
電気や水道を止める時期も、内覧や清掃の予定と合わせます。
家族の合意を後回しにしない
売買契約の直前に家族へ伝えると、「聞いていない」「思い出の品を残したかった」という不満が生まれます。
法的に同意が必要な人と、気持ちを共有したい人は同じとは限りません。
それでも、今後の関係を考えれば早めの説明が望ましいでしょう。
◆きっちゃんのワンポイントアドバイス
家の中をスマートフォンで撮影しておくと、離れて暮らす家族にも残したい品を確認してもらえます。部屋ごとに回答期限を決めれば、帰省を何度も待たずに片付けを進めやすくなります。
終活の家じまいでよくある疑問
最後に、終活で家やマンションの処分を考える方から出やすい疑問へお答えします。
個別の事情で結論が変わる内容は、契約前に専門家へ確認してください。
終活の家じまいに関するよくある質問(FAQ)
- 終活の家じまいは何歳から始めますか?
-
決まった年齢はありません。自分で住み替え先を見学し、家財を選び、契約内容を判断できる時期が始めどきです。退職、子どもの独立、配偶者との死別、家の維持が負担になったときなどをきっかけに、まず今後の住まいから考えてみてください。
- 家に住みながら不動産売却はできますか?
-
できます。住みながら売る場合は空き家の管理費を抑えやすい一方、購入希望者の内覧に合わせる必要があります。売買契約から引き渡しまでの期限と新居の入居日を合わせ、間に合わない場合の仮住まいも考えておきましょう。
- 家財を残したまま家を売れますか?
-
仲介では引き渡しまでに撤去する条件が一般的ですが、買取では家財を残したまま相談できる会社もあります。ただし、無料とは限らず、処分費が買取価格から差し引かれることもあります。残せる物、費用、撤去責任を契約書で確認してください。
- 古い家は解体してから売るべきですか?
-
査定前の解体はおすすめしません。古家付きで買いたい人がいる地域もあれば、更地のほうが売りやすい地域もあります。現状、解体後、必要部分だけ直す場合の見込み額と費用を比べ、固定資産税や税の特例への影響も専門家へ確認してから決めましょう。
- マンションの家じまいで注意することは?
-
管理費と修繕積立金、大規模修繕の予定、管理規約、駐車場、管理費の滞納を確認します。退去後も引き渡しまで毎月の負担が続くため、売却期間を長めに見込んだ資金計画が必要です。鍵や共用部の利用方法は管理会社にも確かめてください。
終活の家じまいは順序が大切
終活の家じまいは、家を高く売ることだけがゴールではありません。
今の暮らしを安全に終え、次の住まいへ無理なく移り、家族へ問題を残さないことが本当の目的です。
- いつまで住むかと次の住まいを決める
- 登記名義と家族の意思を確認する
- 重要書類を避けて家財を分ける
- 現状のまま複数社へ査定を頼む
- 売却費用と税金を含む手取り額で比べる
まずは売却日を決めるのではなく、家の名義資料と今後の住まいを書き出すところから始めてください。
その二つが見えれば、片付けの期限と売却方法も決めやすくなります。
費用や税金は家の所在地、名義、取得時期、売却方法で変わります。
この記事の金額や制度は一般的な目安として受け取り、正確な情報は官公庁や契約先の公式案内をご確認ください。
登記は司法書士、税金は税務署や税理士、法律上の問題は弁護士など、最終的な判断は内容に合う専門家へ相談しましょう。
