こんにちは、きっちゃんの終活ノート運営者のきっちゃんです。
「残りの人生で何をしたいか考えても、なかなか思い浮かばない」
「終活のやりたいことリストを100個も書ける気がしない」
と感じていませんか。
いざ白い紙を前にすると、手が止まってしまいますよね。
終活というと、財産や葬儀などの備えに目が向きがちです。
しかし、これから会いたい人、行きたい場所、学びたいことを書き出すのも、自分らしい時間を考える大切な終活です。
結論を言うと、リストは100個すべてを埋める必要はありません。
願いをいくつかの分野に分け、費用と体力を考えながら、今月できる一つを選べば十分です。
NPO法人ら・し・さ 終活アドバイザー協会認定の終活アドバイザーとして、書きやすい順番と具体例をお伝えします。
気になる項目だけを拾い、あなた自身の言葉へ置き換えてみてください。
- 終活のやりたいことリストを作る意味
- 願いを思い出しやすくする書き方
- 分野別に選べる100個の具体例
- 費用と体力で優先順位を決める方法
終活のやりたいことリストとは
終活のやりたいことリストは、残りの人生で実現したい願いを言葉にしたものです。
大きな夢だけでなく、友人へ電話する、好物を食べる、近所を散歩するといった小さな希望も含めます。
これからの生き方を見つける
やりたいことを書く目的は、死を意識して焦ることではありません。
限りのある時間を何に使いたいか、自分の本音を確かめることです。
たとえば「旅行したい」だけでは、いつかの願いのままになりやすいでしょう。
「元気に歩けるうちに、秋の京都で紅葉を見る」と書けば、時期や必要な準備が見えてきます。
頭の中の希望が、選べる予定へ変わる瞬間です。
終活の全体像を先に知りたい方は、終活とは何をする活動なのかを解説した基本ガイドも参考にしてください。
備えと楽しみの両方が、これからを自分らしく生きる土台になります。
100個を埋める必要はない
「終活の100のリスト」という名前を見ると、100個書かなければ完成しないように思えるかもしれません。
しかし、数は発想を広げるための目安です。
10個で止まっても、今の自分が本当に望むことなら価値があります。
大切なのは数より行動です。100個を書いて保管するより、心から望む一つを今月実行するほうが、毎日は確実に変わります。
また、一度書いた願いを消しても構いません。
年齢、健康、家族関係、暮らす場所が変われば、やりたいことも変わります。
リストは自分を縛る約束ではなく、今の気持ちを映すメモとして使いましょう。
備えの項目とは分けて考える
終活には、医療や介護の希望、財産、契約、葬儀など、家族のために確認しておきたい項目があります。
一方、やりたいことリストは、自分の喜びや心残りに目を向けるものです。
同じノートに書く場合も、「備えておくこと」と「楽しみたいこと」のページを分けると分かりやすくなります。
義務のような項目ばかり並ぶと気持ちが重くなるため、好きなことから書き始めてください。
今を楽しむ考え方をさらに広げたい方は、イマ活と終活の違いや実践方法もあわせて読むと、願いを日々の予定へ落とし込みやすくなります。
終活の100のリストの作り方
思いつくまま書ける方もいれば、最初の一個で迷う方もいます。
そこで、分野を決めて質問に答えるように書いてみましょう。
順番にこだわらず、心が動いたところから始めるのがコツです。
四つの質問から書き始める
まずは「会いたい人」「行きたい場所」「学びたいこと」「家族へ伝えたいこと」の四つに紙を分けます。
それぞれ一つずつ答えるだけで、最初の四項目が完成します。
- もう一度会って話したい人は誰か
- 元気なうちに訪ねたい場所はどこか
- 昔から知りたかったことは何か
- 家族へ言葉で伝えたいことは何か
すぐに答えが出なければ、「子どものころ好きだったこと」「仕事を理由に諦めたこと」「最近うらやましいと感じたこと」も手がかりになります。
うらやましさの奥には、自分が大切にしたい願いが隠れている場合があるからです。
願いを動詞で具体的に書く
「家族」「旅行」「健康」と単語だけを書くより、「家族全員で一枚の写真を撮る」「北海道で流氷を見る」「毎朝10分歩く」のように、何をするかまで書きます。
動詞が入ると、最初の一歩を決めやすくなるでしょう。
さらに、できれば相手、場所、時期も加えます。
ただし、最初から完璧な予定表を作る必要はありません。
「友人の田中さんへ連絡する」のように、一段だけ具体的にすれば十分です。
できるかどうかを先に考えない
書き出す段階で費用や年齢を気にしすぎると、本音が出にくくなります。
まずは「できたらうれしい」を基準にしてください。そのあとで、今できる形へ小さく変えます。
たとえば海外旅行が難しければ、その国の料理を食べる、オンライン映像で街を巡る、近くの文化施設へ行くという代案があります。
願いの形を変えても、味わいたかった喜びは残せます。
◆きっちゃんのワンポイントアドバイス
最初の紙には、費用も期限も書かなくて構いません。「それは無理」と自分で採点せず、少し心が弾むことを拾ってください。順位付けはあとからできます。
空欄を残して何度も見直す
一日で100個を考えようとすると疲れます。
最初は20個ほど書き、思いついた日に追加する方法がおすすめです。
月に一度読み返し、実行済みの項目へ日付や感想を添えると、自分だけの記録にもなります。
実現した項目は消さず、チェックを付けて残しましょう。「できたこと」が目に見えると、次の一歩を選びやすくなります。
気持ちが変わった項目には、取り消し線を引くか「今は望まない」と書けばよいのです。
終活でやりたいこと100の実例
ここからは、終活のやりたいことリストに使える100個の実例を紹介します。
すべてを選ぶ必要はありません。
「少しやってみたい」と感じた項目へ印を付け、自分に合う表現へ書き換えてください。
会いたい人に関する願い
- 疎遠になった友人へ連絡する:
近況を尋ねる短い電話や手紙から始めます - 学生時代の仲間と集まる:
大人数にせず、会える人だけで日を決めます - 恩師へ感謝を伝える:
面会が難しければ、手紙や写真を送る方法もあります - きょうだいと二人で話す:
昔の思い出や今後の暮らしをゆっくり話します - 遠方の親戚を訪ねる:
移動できるうちに、無理のない日程で予定を立てます - 孫と一日を過ごす:
本人の好きな遊びを聞き、同じ時間を楽しみます - 仕事仲間と再会する:
退職後も会いたい人を一人ずつ思い浮かべます - お世話になった人へ礼を言う:
直接会えなくても、言葉にすることが大切です - 仲直りしたい人へ連絡する:
返事を求めず、自分の気持ちだけを丁寧に伝えます - 新しい友人を一人つくる:
地域の講座や趣味の集まりへ一度参加してみます
行きたい場所に関する願い
- 生まれ育った町を歩く:
通学路や遊んだ場所を、写真に残しながら巡ります - 先祖のお墓へ参る:
家族と予定を合わせ、行き方も確かめておきます - 思い出の温泉へ行く:
館内の段差や食事など、体調に合う宿を選びます - 桜の名所を訪ねる:
混雑を避け、近場や平日を選ぶのもよい方法です - 北海道で流氷を見る:
見頃、服装、移動距離を確かめて早めに備えます - 沖縄の海を眺める:
泳がなくても、海辺で過ごす旅として楽しめます - 京都の紅葉を見る:
歩く距離を抑えたコースや車での移動も考えます - 好きな美術館へ行く:
見たい展示の開催日と休館日を先に確かめます - 憧れの海外を訪ねる:
旅券、保険、持病の薬、同行者について早めに考えます - 近所の知らない道を歩く:
費用をかけず、今日から始められる小さな旅です
家族とかなえたい願い
- 家族全員で写真を撮る:
記念日を待たず、集まれる日に一枚残します - 夫婦で二人旅をする:
行き先より、一緒に過ごしたい時間を優先します - 子どもと食事へ行く:
話したいことを詰め込まず、まず食事を楽しみます - 孫へ得意なことを教える:
料理、将棋、裁縫など、自分らしい知恵を伝えます - 家族の誕生日を祝う:
高価な品より、言葉や一緒に過ごす時間を選びます - 故郷を家族に案内する:
自分の思い出と土地の話を歩きながら伝えます - 家族で昔の映像を見る:
写っている人や出来事を話す機会にします - 家族の希望を一つかなえる:
自分だけで決めず、何をしたいか本人に尋ねます - 夫婦で今後を話し合う:
住まい、健康、楽しみを一つずつ話題にします - 家族へ感謝を口にする:
特別な日を待たず、短い言葉で今日伝えます
学びたいことに関する願い
- スマートフォンを使いこなす:
写真、地図、通話など必要な機能から覚えます - パソコンで文章を書く:
日記や家族への手紙を一ページ作ってみます - 外国語の挨拶を覚える:
旅先や交流で使いたい言葉を少しずつ学びます - 楽器を一曲弾けるようにする:
好きな一曲に絞ると続けやすくなります - 写真の撮り方を学ぶ:
家族や景色を自分らしい目線で残します - 郷土の歴史を調べる:
図書館や資料館で、身近な土地から学びます - 料理を一品覚える:
家族が好きな味や郷土料理を選んでみましょう - 園芸の基本を学ぶ:
育てやすい一鉢から、季節の変化を楽しみます - 防災の知識を身につける:
避難場所と持出品を家族と確かめます - 読みたかった本を読む:
長編に限らず、短編や音声の本も選べます
趣味を楽しむための願い
- 昔の趣味を再開する:
道具を一つ出し、30分だけ触れてみます - 好きな歌手の公演へ行く:
座席、移動、終演時刻まで確かめて申し込みます - 映画館で映画を見る:
見たい作品を決め、空いている時間帯を選びます - 絵を一枚完成させる:
上手さより、描きたい景色や人を形にします - 家庭菜園で収穫する:
鉢で育てられる野菜から始めても十分です - 釣りへもう一度行く:
安全な場所と同行者を決め、天候を確かめます - バイクや車で走る:
体調と車両の状態を見て、近い目的地を選びます - 好きな作品を集め直す:
保管できる量を決め、本当に好きな品を選びます - 地域の祭りへ参加する:
見るだけ、手伝うだけなど無理のない役割を選びます - 自分の作品を人に見せる:
写真、手芸、文章を身近な人へ一つ披露します

食べたい物に関する願い
- 故郷の料理を食べる:
帰省できなければ、取り寄せや自作も考えます - 家族へ得意料理を作る:
分量やコツも一緒に書き残しておきます - 憧れの店で食事をする:
価格、服装、予約方法を調べて日を決めます - 旬の果物を味わう:
季節ごとの小さな楽しみとして予定に入れます - 思い出の菓子を探す:
家族と昔話をしながら味わうのもよいでしょう - 孫とお菓子を作る:簡単な作業を分け、一緒に作る時間を楽しみます
- 各地の駅弁を食べる:
旅行が難しければ、催事や取り寄せを利用します - 自分の誕生日を自分で祝う:
好きな料理や小さなケーキを遠慮なく選びます - 家族の味を教わる:
作り方だけでなく、思い出も聞いて書き留めます - 健康に合う食事を見つける:
制限がある場合は医師や管理栄養士へ相談します
健康と暮らしに関する願い
- 毎日10分歩く:
距離ではなく、続けられる短い時間から始めます - 朝日を浴びる習慣をつくる:
窓辺や玄関先で季節を感じる時間にします - 健康診断を受ける:
気になる症状があれば、先延ばしせず受診します - 歯の手入れを続ける:
食事を楽しむため、定期的な確認を予定に入れます - よく眠れる環境をつくる:
寝具、明るさ、室温を一つずつ見直します - 似合う服を着て出かける:
特別な日だけでなく、普段から楽しみます - 好きな花を一鉢育てる:
世話の負担が少ない種類から選びましょう - 居心地のよい部屋にする:
よく使う場所から、動きやすく整えます - 一人で過ごす日を楽しむ:
読書や昼寝など、何もしない時間も認めます - 助けを頼める相手をつくる:
家族、友人、地域の窓口を一つずつ確かめます
思い出を形に残す願い
- お気に入りの写真を選ぶ:
人生の節目が分かる写真を少しずつ選びます - 写真に名前と年代を書く:
家族が誰なのか分かる情報を短く添えます - 自分史を一ページ書く:
出生からではなく、忘れたくない場面から始めます - 家族の年表を作る:
誕生、結婚、転居など主な出来事だけで十分です - 思い出の品の由来を伝える:
誰から受け取り、なぜ大切なのかを書きます - 声を録音して残す:
短い挨拶や昔話を、自然な声で録音します - 家族のレシピを残す:
目分量の部分も、写真や動画なら伝えやすくなります - 旅の写真を一冊にする:
すべてではなく、思い出深い旅を一つ選びます - 大切な品を譲る:
相手が欲しいかを確かめ、押し付けないようにします - 自分らしい写真を撮る:
普段の服と笑顔で、今の姿を残しておきます
写真を選ぶ基準に迷ったときは、終活でアルバムを残す基準と写真の扱い方を確認してください。
枚数を減らすより、写っている人や出来事が分かる形にすることが大切です。
人へ伝えたいことの願い
- 配偶者へ手紙を書く:
感謝と一緒に過ごせた喜びを自分の言葉で伝えます - 子どもへ好きな所を伝える:
助言より、見守ってきた気持ちを書きます - 孫へ将来の言葉を残す:
読む年齢を考え、やさしく短い文章にします - 家族へ謝りたいことを伝える:
言い訳を重ねず、自分の気持ちを言葉にします - 友人へ感謝の便りを出す:
思い出を一つ添えると心のこもった便りになります - 自分の価値観を話す:
大切にしてきたことを、押し付けずに伝えます - 地域で役立つ活動をする:
短時間の手伝いや寄付など、できる形を選びます - 得意な知識を誰かへ教える:
仕事や暮らしで得た知恵を必要な人へ渡します - 家族へ希望を一つ伝える:
医療や葬儀など、気になる話題から始めます - 大切な人の話を聞く:
自分が伝えるだけでなく、相手の今の思いも聞きます
思い出の品と家族への言葉をどう結び付けるか迷う方は、終活で思い出の品を後悔なく残す方法も参考にしてください。
品物だけでなく、その由来を伝えると受け取る側にも意味が届きます。
日常でかなえられる願い
- 朝に好きな飲み物を味わう:
急がず香りを楽しむ時間をつくります - 夕焼けをゆっくり見る:
近所の見晴らしのよい場所へ出かけます - 好きな音楽だけを聴く日をつくる:
懐かしい曲を選び、思い出に浸ります - 一日何もしないで過ごす:
休むことも、かなえたい願いに入れて構いません - 季節の花を部屋に飾る:
一輪でも、いつもの部屋の空気が変わります - 行きつけの店をつくる:
歩いて行ける店で、楽しみな居場所を増やします - 毎日一回声を出して笑う:
好きな番組や会話を暮らしへ取り入れます - 今日よかったことを書く:
寝る前に一つだけ、短い言葉で残します - 自分へ小さな贈り物をする:
花、本、菓子など、予算内で楽しみを選びます - 大切な人へ今日連絡する:
リストを閉じる前に、一通の連絡を実行します
終活でやりたいことを優先する方法
100個の実例から気になる願いを選んだら、次は実行する順番を決めます。
心の大切さだけでなく、時期、費用、体力を一緒に見ると、今できることがはっきりします。
気持ちと期限で順位を決める
最初に、それぞれの願いへ「ぜひ」「できれば」「今は保留」の印を付けます。
世間体や家族の期待ではなく、自分の気持ちで選んでください。
「人生で一度は」と感じる項目は、時期も確かめます。
会いたい人との再会、季節限定の景色、健康や年齢に左右される体験は、先延ばしにすると機会を逃すかもしれません。
一方、読書や手紙など自宅でできる願いは、今月の予定へ入れやすいでしょう。
| 実行時期 | 選びやすい願い | 次にすること |
|---|---|---|
| 今月 | 思いが大きく、費用と負担が少ない | 日付を決めて予定へ入れる |
| 半年以内 | 予約や同行者の都合が必要 | 連絡先と候補日を確かめる |
| 一年以内 | 貯蓄や体調管理が必要 | 必要額と準備期間を調べる |
| 保留 | 今の気持ちが定まらない | 消さずに次回もう一度読む |
費用を三段階に分ける
費用は、普段の生活費でできるもの、数か月準備すればできるもの、まとまった資金が必要なものの三段階に分けます。
金額の境目は家計によって違うため、自分が無理なく使える範囲で決めてください。
「友人へ電話する」「家族へ手紙を書く」「近所の公園へ行く」は、ほとんど費用をかけずに実行できます。
まず、この中から一つ選ぶと勢いがつくでしょう。
旅行や高価な体験は、交通、宿泊、食事、保険、同行者分まで含めて見積もります。
願いのために生活費や医療費を削る必要はありません。
予算を超える場合は、行き先を近くする、日帰りにする、時期を変えるなど、得たい喜びを残したまま形を小さくしてみましょう。
体力と移動の負担を確かめる
同じ旅行でも、移動時間、階段、気温、荷物、食事の条件で負担は変わります。
体力に不安がある方は、目的地の設備や休憩場所を確かめ、余裕のある日程を選んでください。
自分だけで判断せず、持病や服薬がある場合は、旅行や運動を始める前にかかりつけ医へ相談しましょう。
同行者には、歩ける距離や休憩の希望を率直に伝えます。
迷惑をかけたくないと我慢するより、条件を共有したほうがお互いに安心です。
終活のリストを実行へ移すコツ
願いは、書いただけでは日常に埋もれてしまいます。
実現の鍵は、最初の動作を小さくし、カレンダーへ入れることです。
大きな決意より、今日できる一手を選びましょう。
今月する一つを決める
「今月の一つ」と書く欄を作り、そこには一項目だけ入れます。
三つも四つも選ぶと、どれから始めるか迷ってしまうからです。
最初は、15分以内に着手できるものが向いています。
友人の連絡先を探す、図書館で本を予約する、家族へ空いている日を聞く。完了まで進まなくても、着手できれば前進です。
最初の動作まで書き足す
「北海道へ行く」の横に、「旅行会社の案内を一つ見る」「家族へ同行できるか聞く」と書き足します。
「自分史を書く」なら、「忘れられない出来事を三つメモする」が最初の動作です。
動作は、今日または今週できる大きさにします。
調べる、電話する、予約する、買う、話すなど、手を動かせる言葉に変えると、願いと行動の間に橋がかかります。
予定と予算を先に確保する
予定表には実施日だけでなく、予約する日も入れます。
人気の宿や公演は、思い立った日に空いているとは限りません。
同行者がいる場合は、複数の候補日を早めに伝えてください。
費用がかかる願いには、専用の封筒や家計簿の欄を用意します。
毎月無理のない額を取り分ければ、生活を圧迫せず準備できます。
貯める期間そのものも、楽しみの一部にしていきましょう。
かなわない願いを責めない
病気、家族の事情、費用などにより、実現できない願いもあります。
それは失敗ではありません。
海外へ行けなくても料理を味わう、亡くなった友人に会えなくても思い出を書くなど、願いの中心にある気持ちを別の形で受け取れます。
◆きっちゃんのワンポイントアドバイス
チェックの数を競うリストではありません。実行できなかった項目にも、「なぜ大切だったのか」を知る意味があります。今の自分に合う形へ、遠慮なく書き換えてください。
終活のリストを家族と共有する方法
家族が関わる願いは、一人で決めても実現できません。
相手の予定や気持ちを尊重しながら、「できたらうれしい希望」として伝えましょう。
お願いではなく希望と伝える
「必ず連れて行って」「この品を受け取って」と言い切ると、家族には負担になる場合があります。
「一緒に行けたらうれしいけれど、難しければ別の方法を考えたい」と添えてください。
家族にも仕事、健康、家計があります。
断られたからといって、気持ちを否定されたわけではありません。
時期を変える、近場にする、別の人へ頼むなど、双方が納得できる方法を探します。
同行と費用の条件を確かめる
旅行や食事を一緒にしたい場合は、誰が予約し、費用をどう分け、移動を誰が助けるかまで話します。
曖昧なまま進めると、楽しいはずの計画が気疲れの原因になりかねません。
特に長距離の移動では、車いす、手荷物、服薬、緊急連絡先も確かめてください。
本人が望む内容と、同行者ができることの両方を言葉にすると、現実的な予定を立てやすくなります。

見せる範囲は自分で選ぶ
リストのすべてを家族へ見せる必要はありません。
個人的な願いは自分だけのページにし、同行や協力が必要な項目だけ共有してもよいでしょう。
また、やりたいことリストに書いた内容は、通常、家族へ法的な義務を負わせるものではありません。
財産の渡し方や契約上の権限など、法的な実現が必要な事項は、適切な方式の遺言や契約を別に検討します。
最終的な判断は専門家にご相談ください。
終活の疑問を解消
やりたいことリストを作ると、数、年齢、家族への共有などで迷うことがあります。
ここでは、特に多い疑問へ終活アドバイザーの立場から回答します。
やりたいことリストのFAQ
- 終活の100のリストは全部書く必要がありますか?
-
いいえ、100個すべてを書く必要はありません。数は考える範囲を広げるための目安です。心から望むことが10個見つかり、そのうち一つを実行できれば、十分に意味のあるリストになります。
- やりたいことが思いつかないときはどうしますか?
-
会いたい人、行きたい場所、学びたいこと、家族へ伝えたいことの四つから、一つずつ考えてください。子どものころ好きだったことや、最近うらやましいと感じた体験を思い出すのも手がかりになります。
- リストは家族に見せるべきですか?
-
すべてを見せる必要はありません。一緒に行きたい場所や協力してほしいことなど、家族が関わる項目だけ共有できます。お願いを押し付けず、相手の予定、費用、体力も含めて話し合いましょう。
- やりたいことリストは何歳から作れますか?
-
決められた年齢はありません。20代でも80代でも、これからの時間をどう過ごしたいか考えた日が始めどきです。年齢だけでなく、健康状態、家族環境、使える時間に合わせて内容を選んでください。
- エンディングノートと同じものですか?
-
同じではありません。エンディングノートは本人情報、医療、介護、財産、葬儀などの希望や所在も伝える記録です。やりたいことリストは、その中の「これから楽しみたいこと」を深く考えるページとして使えます。
終活の100のリストまとめ
終活のやりたいことリストは、人生を終える準備だけでなく、これからの時間を自分らしく使うための道しるべです。
100個を埋めることより、本当に大切な願いを見つけ、できる形へ変えることを優先してください。
- 四つの質問から好きな順に書き始める
- 願いを動詞にして最初の動作を決める
- 費用と体力を見て今月の一つを選ぶ
- 家族が関わる願いは希望として話し合う
まずは紙やノートを開き、「会いたい人」を一人だけ書いてみましょう。
そして、連絡できる相手なら今月ではなく、できれば今日、一通のメッセージを送ってください。
その小さな行動が、あなたの100のリストの一歩目です。
