こんにちは、きっちゃんの終活ノート運営者のきっちゃんです。
「終活ノートをスマートフォンで作りたいけれど、どのアプリを選べばよいのだろう」
「無料アプリへ財産やパスワードを書いても大丈夫なのかな」
と迷っていませんか。紙より手軽に直せるのは魅力ですが、家族が開けなければ、どれだけ丁寧に入力しても必要なときに役立ちません。
結論を言うと、終活ノートアプリは更新用の中心として使い、家族が入口を見つけるための紙の所在メモを併用するのが実用的です。
さらに、サービス終了や機種変更に備え、定期的に内容を紙や別ファイルへ退避させてください。
この記事では、2026年8月10日時点で公式サイトやアプリストアから提供状況を確認できた終活アプリを比べます。
私は50代の終活アドバイザーとして、機能の多さだけでなく、「本人が続けられるか」「家族が受け取れるか」「サービスが終わっても困らないか」という視点で解説します。
- 無料で使える終活ノートアプリの違い
- 紙とデジタルを併用する管理方法
- パスワードや財産情報を守る注意点
- 家族が必要時に情報へたどり着く仕組み

終活ノートアプリの結論
最初に、この記事の結論をお伝えします。
終活アプリは便利ですが、一つのサービスへすべてを預ける方法には弱点があります。
デジタルと紙の役目を分けると、更新のしやすさと家族の見つけやすさを両立できます。
アプリだけに集約しない
終活ノートアプリは、預貯金のある金融機関、保険会社、かかりつけ医、介護や葬儀の希望などを少しずつ追加できる点が魅力です。
住所や契約が変わっても、該当欄だけ直せます。
写真、音声、動画を残せるアプリもあり、手書きが苦手な方でも始めやすいでしょう。
ただし、アプリの存在を知っているのが本人だけでは意味がありません。
スマートフォンの故障、端末ロック、登録メールの失効、運営会社によるサービス終了が重なると、家族は情報へたどり着けなくなります。
便利な保管庫と、家族がその保管庫を見つける仕組みは別物なのです。
紙とデジタルを併用する
おすすめは、アプリに最新情報を入力し、紙には「使っているアプリ名」「登録したメールアドレスの手掛かり」「重要書類の場所」「困ったときに最初に連絡する人」を残す方法です。
紙は金庫や決めた引き出しへ置き、場所だけを信頼できる家族へ伝えます。
紙の一枚は、アプリの内容を丸ごと複製するものではありません。
家族を正しい入口へ案内する地図です。停電や通信障害があっても読めるうえ、本人がスマートフォンを操作できない場面でも役立ちます。
◆きっちゃんのワンポイントアドバイス
「アプリを入れたから終わり」ではなく、家族のスマートフォンから共有情報を実際に開けるか、一度試してみてください。終活ノートは書いた量より、必要な人へ届くことのほうが大切ですよ。
終活アプリの選び方
終活アプリは、見た目や項目数だけで決めないことが大切です。
共有方法、運営元、データの取り出し方、対応端末まで確認すると、自分と家族に合うものを選びやすくなります。
家族への共有方法を確認する
最優先で見る項目は、誰に、どの情報を、いつ見せられるかです。
本人のスマートフォンを直接開かなければ読めない方式では、端末ロックが壁になります。
一方、家族を招待し、生前、判断能力が低下したとき、死亡後などの公開時期を設定できるアプリなら、目的に合わせて使えます。
共有相手にも登録や本人確認が必要なのか、相手が異なる種類のスマートフォンでも使えるのかも確かめましょう。
家族へ黙って招待通知だけを送ると、不審な連絡と思われることがあります。
先に「このアプリで何を共有したいか」を話しておくと安心です。
サービス終了への備えを見る
クラウド型の終活アプリは、運営が続く間は端末を替えても利用しやすい反面、サービス終了の影響を受けます。
実際に「楽クラライフノート for UI銀行」は2024年6月30日に提供を終了し、登録データは削除されるため、利用者へ事前の書き留めや画面保存が案内されました。
この例は、特定の会社を責めるためのものではありません。
大きな企業が関わるサービスでも、永久に続く保証はないと理解するための事例です。
PDFや表計算ファイルへの書き出し機能があるか、書き出せない場合は印刷や画面保存ができるかを確認してください。
安全性と運営元を確認する
運営会社名、所在地、問い合わせ先、利用規約、プライバシーポリシーが明示されているかを見ます。
アプリストアの「データセーフティ」や「アプリのプライバシー」も確認し、どの情報が収集され、第三者提供や広告に使われる可能性があるかを読みましょう。
「暗号化している」という一文だけで安全と決めるのは早計です。
ログイン時の追加認証、端末紛失時の対応、退会後のデータ削除、共有相手を外す方法も大切な確認項目。
疑問が残る場合は、財産額や認証情報を入力せず、金融機関名と資料の所在だけに留める使い方もできます。
対応端末と更新日を確かめる
自分がiPhone、家族がAndroidという家庭も珍しくありません。
両方の端末に対応しているか、ブラウザーから閲覧できるかを確認してください。
機種変更の際に同じアカウントで復元できるかも重要です。
さらに、アプリストアの最終更新日と更新履歴を見ます。
長期間更新されていないアプリは、最新の基本ソフトで動かなくなる可能性があります。
評価の星だけではなく、最近の不具合報告に運営側が対応しているかまで見ると判断しやすいでしょう。
無料範囲と課金条件を見る
「無料ダウンロード」と「必要な機能を無料で使える」は同じではありません。
入力件数、家族共有、写真保存、広告非表示、データ出力などが有料になるアプリもあります。
無料期間が終わると自動課金されるのか、解約後にデータを読めるのかも確認が必要です。
無料の終活アプリを比較
ここでは、2026年8月10日時点で公式の提供情報を確認できた三つの専用アプリを比較します。
どれが全員にとって一番というわけではありません。
残したい内容と家族の使い方を基準に選びましょう。
| アプリ | 主な特徴 | 向いている人 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| わが家ノート | 16項目の記録、家族共有、健康管理 | 財産・医療・介護・葬儀を幅広く残したい人 | 家族申請と公開時期の設定 |
| SouSou | 質問式ノート、未来への手紙、思い出ページ | 希望だけでなく言葉や写真も残したい人 | 本人確認と共有範囲の設定 |
| GOOSE | 記録、異常検知、情報開示を一体化 | 家族や友人と日常から使いたい人 | ペア登録と開示条件の確認 |
わが家ノートは総合型
わが家ノート by MUFGは、三菱UFJ信託銀行が提供する無料の終活アプリです。
預貯金、有価証券、保険、不動産、借入金、病院や薬、介護、葬儀、ペットなど、全部で16種類の情報を記録できます。
写真、音声、動画を使えるため、長文入力が苦手な方にも選択肢があります。
情報ごとに伝える家族と公開する時期を選べる点が特徴です。
公式のアプリストアでは「今すぐ」「認知症診断後」「死亡後」という時期が案内されています。
歩数、脳トレ、食事、血圧などの健康機能もあるので、終活だけのアプリを毎日開く自信がない方にもなじみやすいでしょう。
一方で、項目が多いと最初から全部埋めたくなり、手が止まるかもしれません。
まず緊急連絡先、病院と薬、保険、預貯金のある金融機関だけを入力し、家族申請を試す使い方がおすすめです。
エンディングノート自体に遺言書と同じ法的効力はありません。
SouSouは想いを残しやすい
終活アプリ SouSouは、用意された質問へ答えてエンディングノートを作る機能に加え、タイムカプセルレターとメモリアルページを無料で利用できると案内されています。
写真や動画、未来の節目に届けたい言葉を残したい方と相性がよいアプリです。
質問区分ごとに共有する相手を選べるため、家族全員へ同じ内容を公開する必要はありません。
マイナンバーカードを使った本人確認や外部サービス連携も用意されていますが、カード連携は任意で、連携しなくても基本機能は使えると公式サイトに記載されています。
本人確認機能があることと、入力内容に法的効力が生じることは別です。
また、未来の手紙や没後の共有を重視する場合は、受取人がアプリの仕組みを理解しているか、連絡先が変わったときに更新できるかを確認しましょう。
GOOSEは見守りと一体
GOOSEは、二人以上でペアを組み、エンディングノートに当たるライフログ、異常検知、情報開示を組み合わせて使う無料アプリです。
預貯金や保険に加え、かかりつけ医、薬、公共料金、定期購入、ペット、終末期医療の希望など、日常にも必要な情報を記録できます。
一人で書いて保管するより、家族や友人と日常からつながっておきたい方に向きます。
親へ「終活をして」と切り出しにくいときも、薬や緊急連絡先を共有するところから始めやすいでしょう。

一般アプリは自由度が高い
専用アプリを使わず、スマートフォンのメモ、表計算、文書、クラウドストレージで終活ノートを作る方法もあります。
項目や並び方を自由に決められ、普段から使っているサービスなら操作を新しく覚える負担も減らせます。
書く項目が決まらない方は、サイト内の終活ノートに最低限必要な内容と項目を先に確認すると、専用アプリ以外でも漏れを減らせます。
補助機能も一緒に設定する
終活アプリは、AppleやGoogleのアカウントそのものを家族へ引き継ぐ機能ではありません。
iPhoneやiCloudを使う方は、Apple Accountの「故人アカウント管理連絡先」を設定できます。
指定された人が申請する際は、アクセスキーと死亡証明書が必要です。
Googleには、一定期間アカウントが使われなかった場合に、指定した相手へ通知したり、選択したデータを共有したりする「アカウント無効化管理ツール」があります。
これらは終活ノートの代わりではなく、写真、メール、クラウドデータなどへ家族が正規の手順で近づくための補助機能です。
補足:Appleの故人アカウント管理連絡先とGoogleのアカウント無効化管理ツールは、設定後も連絡先と共有内容を定期的に見直してください。
無料アプリの注意点
無料で始められることは大きな利点です。
ただし、無料だから危険、有料だから安全と単純には判断できません。
費用とは別に、継続性、データの移行、広告や個人情報の扱いを見ます。
無料でも継続は保証されない
アプリの運営には、開発、保守、問い合わせ対応、サーバー管理の費用がかかります。
無料サービスは、広告、関連商品の案内、他事業との連携などで運営されることがあり、事業方針が変われば機能縮小や終了も起こり得ます。
有料サービスでも終了の可能性はゼロではありません。
だからこそ、運営会社の規模だけで選ばず、終了時にどのような案内があり、データを取り出せる設計かを見てください。
登録メールを普段使わないアドレスにすると、重要なお知らせを見落とします。
通知を受け取れるメールを登録し、迷惑メール欄も確認しましょう。
入力データを持ち出せるか
アプリを替えるとき、PDF、CSV、印刷などで内容を持ち出せると安心です。
出力機能がなければ、半年に一度、主要画面を保存するか、紙の要約版へ転記します。
ただし、画面保存には個人情報が含まれるため、写真アプリへ無防備に置かず、端末の保護された領域や暗号化された保存先を使ってください。
広告と個人情報を確認する
無料アプリに広告が表示される場合、誤って広告を押しやすくないか、終活相談や金融商品の案内とアプリ本体を区別できるかを見ましょう。
広告表示があるだけで問題とは限りませんが、入力内容が広告配信に使われるのかは利用規約とプライバシーポリシーで確認します。
デジタル管理の実践手順
ここからは、終活ノートアプリを安全に使う流れを説明します。
一度に完成させる必要はありません。
情報を分類し、入口を作り、家族と試す順番なら、途中でも役立つ状態になります。
情報を三つに分ける
最初に、情報を「公開してよい情報」「家族だけに伝える情報」「厳重に守る認証情報」の三つに分けます。
葬儀の希望や友人へのメッセージは共有しやすい一方、財産の詳細や医療情報は相手を限定すべきです。
暗証番号や復旧コードは、さらに別の管理が必要になります。
| 区分 | 具体例 | 主な保存先 |
|---|---|---|
| 共有しやすい情報 | 葬儀の希望、連絡してほしい人、家族への言葉 | 終活アプリ |
| 家族限定の情報 | 取引先金融機関、保険、持病、薬、契約一覧 | 共有範囲を限定したアプリ |
| 認証情報 | パスワード、暗証番号、復旧コード | アプリと分けた安全な保管手段 |
パスワードは別管理にする
終活アプリには、利用しているサービス名、登録メールの手掛かり、家族にしてほしいことを書きます。
パスワードそのものは、信頼できるパスワード管理手段や封印した紙など、終活ノートと分けて保管してください。
紙を使うなら、保管場所と開封してよい条件を家族へ伝えます。
同じ紙にサービス名、ID、パスワード、暗証番号をすべて並べると、盗難時の被害が大きくなります。
金融機関の暗証番号を家族が知っていても、死亡後に本人名義の口座から独断で引き出してよいという意味にはなりません。
金融機関の正式な相続手続に従ってください。
故人の端末を開けない場合の危険や正規の確認方法は、サイト内の故人のパスワード解除とデジタル終活の注意点で詳しく解説しています。
紙の所在メモを作る
紙の所在メモには、氏名、作成日、最終更新日、利用中の終活アプリ、重要書類の場所、最初の連絡先を書きます。
端末の解除番号を直接書くのではなく、「解除方法を記した封筒は金庫内」「アクセスキーは相続書類のファイル」といった案内に留める方法があります。
紙のひな型が必要なら、終活ノート無料テンプレートと必要項目を使ってください。
すべて印刷せず、基本情報とデジタル情報のページだけを入口として用意しても構いません。
家族と閲覧テストをする
共有相手の画面で、招待が届いているか、必要な情報が見えるか、見せたくない情報まで表示されていないかを確認します。
「自分の画面では共有済み」と表示されても、家族がログイン方法を忘れていれば使えません。
テストでは、本人が横から操作を教えすぎないこともポイントです。
紙の所在メモだけを渡し、家族が自力で共有画面へ進めるかを試します。途中で迷った場所が、今直すべき場所です。
◆きっちゃんのワンポイントアドバイス
避難訓練と同じで、一度試すと想定外が見つかります。登録メールが昔のまま、家族の姓が変わっている、共有相手が機種変更していた。元気な今なら、どれも落ち着いて直せます。
半年ごとに更新日を付ける
終活ノートは一度書いて完成ではありません。
誕生日、年末年始、健康診断後など、覚えやすい日を更新日に決めます。
半年に一度が負担なら、一年に一度でも、見直さないより役立ちます。
確認するのは、連絡先、医療と薬、金融機関と保険、定期購入、共有相手、アプリの提供状況です。
変更がなくても「2026年8月10日確認」と記録してください。
家族は、古い情報なのか、確認済みで変わっていないのかを見分けられます。
紙とデジタルの使い分け
紙かアプリかを一つに決める必要はありません。
それぞれの得意な役目を持たせると、二重管理の手間を増やさず、もしもの場面に備えられます。
デジタル向きの情報
連絡先、契約一覧、加入サービス、薬、葬儀の希望など、変更が起こりやすい情報はデジタル向きです。
検索しやすく、該当箇所だけ直せるため、常に新しい状態へ近づけられます。
写真や音声、動画もアプリの利点を生かせる内容です。
一方で、アプリへ通帳や身分証の写真を何でも保存する必要はありません。
書類の種類と保管場所が分かれば、家族は正規の窓口で必要書類を確認できます。
保存する情報は、目的に必要な範囲へ絞りましょう。
紙に残すべき情報
緊急連絡先、かかりつけ医、服薬情報の要約、重要書類の場所、利用中のアプリ名、データの保存先は紙にも残すと安心です。
急な入院では、本人の端末を充電できない、顔認証が使えない、家族が解除方法を知らないといったことがあります。

遺言書とは役割が違う
終活ノートアプリに「長男へ自宅を渡したい」と書いても、その記録だけで財産の承継を法的に実現できるとは限りません。
一般的なエンディングノートには、遺言書と同じ法的拘束力がないためです。
アプリ内で遺言の案文を作れる場合も、正式な遺言として有効かは別に確認しなければなりません。
財産の分け方を確実に決めたい場合は、民法の方式に沿った遺言を検討します。
家族関係が複雑、不動産を特定の人へ残したい、相続人以外へ遺贈したいといった事情があるなら、弁護士、司法書士、公証役場など適切な専門家へ相談してください。
医療や介護の希望も、アプリへ一度書けば将来のすべてが決まるわけではありません。
健康状態に応じて、本人、家族、医療・ケアチームで繰り返し話し合ってください。
最終的な判断は専門家へご相談ください。
失敗しない始め方
比較を続けていると、どのアプリにも長所と注意点があり、かえって選べなくなることがあります。
そこで、最初から完璧を目指さない始め方を紹介します。
最初の三十分で入力する
初日は、緊急連絡先、かかりつけ医、服用中の薬、保険会社、預貯金のある金融機関、重要書類の場所だけで十分です。
残高、証券番号、細かな葬儀の希望は後回しにします。
家族が急いで知りたい入口から作りましょう。
空欄には「なし」「未定」「家族に任せる」「次回確認」を書き分けます。
何も書いていないと、家族は書き忘れか、該当しないのか判断できません。
アプリに選択肢がなければ、備考欄へ短く残します。
家族と共有ルールを決める
共有する相手は、親族という理由だけで選ばず、実際に連絡や手続を担える人かを考えます。
配偶者も同年代で操作に不安があるなら、成人した子や信頼できる別の人を加える方法もあります。
ただし、相手の同意なく財産や医療情報を一方的に送らないでください。
「今見せる情報」「判断能力が低下したら見せる情報」「死亡後に見せる情報」を決め、アプリの設定と一致させます。
共有相手を変更したときは、以前の相手が閲覧できなくなったことも確認しましょう。
乗り換える基準を決める
使いにくいアプリを我慢して続ける必要はありません。
三か月使っても入力場所が分からない、家族が共有画面を開けない、問い合わせに連絡できない、更新が長く止まっている場合は、乗り換えを検討します。
乗り換える前に、現在の内容を出力または保存し、新しいアプリへ最低限の情報を移します。
古いアプリを先に退会するとデータを失う可能性があるため、新しい保存先と家族の閲覧を確かめてから解約してください。
終活アプリの安全対策
デジタル終活では、家族が見られることと、関係のない第三者には見られないことの両方が必要です。
利便性だけを優先せず、端末、アカウント、共有相手の三方向から備えます。
端末ロックだけに頼らない
顔認証や指紋認証は日常の不正利用防止に役立ちますが、家族へ正式な閲覧権限を与える仕組みとは限りません。
本人が認証できない状態になると、パスコードを求められる場合があります。
何度も推測して入力すると、待ち時間の延長やデータ消去設定の影響を受ける恐れもあります。
家族には勝手な解除を勧めず、アプリの共有機能、AppleやGoogleの公式制度、各サービス事業者の死亡後手続を使えるよう、生前に設定します。
端末の中身をすべて見せる必要はなく、必要な情報だけを別経路で共有する考え方が大切です。
AppleとGoogleを設定する
Appleの故人アカウント管理連絡先を設定したら、アクセスキーが相手へ届いているか確認し、紙の控えを相続関係書類と一緒に保管する方法も検討します。
連絡先は複数指定できますが、それぞれがデータについて判断できるため、信頼できる人を選んでください。
Googleのアカウント無効化管理ツールでは、利用がないと判断する期間、通知する相手、共有するデータを設定できます。
何でも共有せず、相手ごとに必要なデータを選びましょう。
設定していない故人アカウントについて家族が申請できる窓口もありますが、Googleはパスワードやログイン情報を渡さないと案内しています。
公式情報を定期確認する
終活アプリの比較記事を読んだ日と、実際に使う日は違うかもしれません。
料金、機能、対応端末、運営会社、データの扱いは変わります。
インストール前、半年ごとの見直し、機種変更前の三つの時点で、公式サイトとアプリストアを確認してください。
不審な招待メールや「故人のデータを解除できる」とうたう業者へ、認証情報を安易に渡さないことも大切です。
正確な情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
法律、相続、税務、医療に関わる判断は、それぞれの専門家へ相談しましょう。
終活ノートアプリの疑問
最後に、終活アプリを選ぶときによく迷う点へ簡潔に答えます。
利用条件は変わるため、個別アプリの最新情報は公式案内も合わせて確認してください。
終活ノートアプリのよくある質問(FAQ)
- 終活ノートアプリは無料だけで使えますか?
-
無料で主要機能を使えるアプリはあります。ただし、入力件数、写真容量、家族共有、広告非表示、データ出力などが有料になる場合もあります。「無料でダウンロード」だけで判断せず、自分に必要な機能と課金条件を公式サイトで確認してください。
- アプリへパスワードを書いても安全ですか?
-
すべてのパスワードや暗証番号を一つの終活アプリへ平文で集約する方法はおすすめしません。アプリにはサービスの存在、家族にしてほしいこと、認証情報の保管場所を記し、パスワードは別の安全な方法で管理してください。
- アプリだけでエンディングノートは十分ですか?
-
アプリだけでは、端末ロック、故障、ログイン不能、サービス終了で読めない可能性があります。利用中のアプリ名、重要書類の場所、最初の連絡先を書いた紙の所在メモと、定期的なデータ退避を併用すると安心です。
- 家族に内緒で終活アプリを使えますか?
-
自分の考えを下書きするだけなら一人でも始められます。しかし、もしものときに家族へ見てほしい情報は、アプリの存在と共有方法を伝えなければ届きません。内容のすべてを見せる必要はないので、まず保管場所と連絡方法だけ共有しましょう。
- 終活ノートアプリに法的効力はありますか?
-
一般的な終活ノートアプリへの記録には、遺言書と同じ法的効力はありません。財産の分け方を法的に実現したい場合は、民法の方式を満たす遺言を検討してください。個別事情は弁護士、司法書士、公証役場などへ相談しましょう。
終活アプリは紙と併用
終活ノートアプリは、情報を追加しやすく、変更もすぐに反映できる便利な道具です。
無料でも、財産の所在、医療や介護、葬儀の希望、家族への言葉まで幅広く残せるサービスがあります。
しかし、一つのアプリだけに家族の将来を預けないことが大切です。
サービスが終わる、端末が開かない、共有相手がログインできないという三つの場面を想定してください。
- アプリには更新が多い情報と希望を記録する
- 認証情報は終活アプリと分けて安全に保管する
- 紙にはアプリ名と重要書類の所在を残す
- 家族の端末から共有情報を開くテストをする
- 半年または一年ごとに更新日を記録する
最初から全項目を埋めなくても大丈夫です。今日はアプリを一つ選び、緊急連絡先と重要書類の場所だけ入力してみませんか。
その小さな一歩が、あなたの安心と家族の迷いを減らす備えになります。
紙を含めた進め方を確認したい方は、終活ノートの作り方と安全な保管法も合わせてご覧ください。
